防犯意識の高まりを感じます

最近の関東連続強盗事件の影響で防犯意識の高まりを実感しています。

ご自宅の鍵を防犯性の高いものに換えたいとのご依頼が増えており、ディンプルキーといったピッキング開錠がほぼ不可能な鍵に変えられる方が多いです。
ピッキングというのは昔からある鍵屋の開錠技術のひとつで、よく映画などでも見られる鍵穴を道具でコチョコチョやって開けてしまうあれです。

ディンプルキーは厳密に言えばピッキングは不可能ではないのですが、それは物理的なカギ全てにおいて言えることで100%防げるというのはあり得ません。

しかし、現代の鍵はほぼピッキングで解錠できるレベルではなく、仮に出来たとしても短時間では不可能なので現実的に考えて強盗や空き巣がピッキングでの侵入というのはまずあり得ません。

ただ注意しなければならないのは今使われている鍵においての話で、30〜40年前のカギではダメです。
30〜40年前はディスクシリンダーというカギが主流で全国で普及していましたが、ピッキングで容易に解錠ができたため強盗や空き巣に犯罪利用され各メーカーが対応を急ぎピッキングで解錠されないよう改良がされてきました。

代表的なMIWA製ディスクシリンダー

まぁ難しい話をしましたが、要するに現在に売られてるカギであればピッキングの不正解錠は心配ないということです。
我々鍵屋でもピッキング解錠なんて昔の鍵じゃなきゃまずやりません。

ただ、田舎だとまだまだ多いんです。昔からずっと使ってる鍵で変えたことないっていうお家はけっこうあります。
ディスクシリンダーのピッキング解錠は熟練者なら秒で開けますから音もなく形跡も残さず侵入するわけです。

なので高級な鍵でなくとも標準的なものでも十分にピッキング対策はされてますからご自宅が昔の鍵そのままだった場合は早めに交換しましょうね。

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