やってみよう!自分でできるカギ交換!〜STEP 1〜

STEP 1 錠前の種類を判別する

まずは錠前の種類を判別するところから始まります。
何千種類と存在するカギの中から取付可能なものを選んでいく作業ですのでまずは大まかな種類ごとに分かれたカテゴリから交換できる候補のものを絞っていきます。
前の記事で説明したように間違えて買ってしまうと返品できないのでよく調べてから購入するようにしましょう。
では下の記事から該当する錠前を選んで先に進んでください。

1、シリンダー錠 難易度 

最も一般的な錠前で、シリンダーと呼ばれる鍵穴の部分を取り外して交換が可能なタイプです。
交換はドライバー1本で出来るような簡単なものが多いので、取り付けするシリンダーさえ間違えなければスムーズに鍵交換が出来るはずです!まったく初めてという方もぜひトライしてみましょう。
主に開戸のレバーハンドルタイプに使われることが多く、引戸やドアノブに対しても幅広く使われています。

シリンダー錠の交換方法はこちら → シリンダー錠を交換する

2、面付箱錠(めんつきはこじょう) 難易度 

2、面付箱錠(めんつきはこじょう)
難易度 

主に市営、県営の公団住宅やアパートなどで使われることが多い錠前でその名前の通り、面に付いている箱錠です。
薄い鉄板ドアなどに取り付ける場合、ドアの内部に錠前を埋め込むのが難しいのでこういった面付箱錠が用いられます。
ドアノブ、またはドアレバーと一体型になっているのが特徴です。
カギ交換は比較的簡単ですが、小さいネジが使われている場合があるのでネジ山を潰さないように気をつけてください。

面付箱錠の交換方法はこちら → 面付箱錠を交換する

3、プッシュプル錠 難易度 

主に戸建て住宅やマンションなどで使われている事が多いプッシュプル錠です。
こちらも名前の通りハンドル部分を掴んで押したり引いたりして開けるドアに取り付けられている錠前です。
ハンドルの上下2ヶ所にシリンダーが付いている2ロックタイプのものが多く、ディンプルキーなどの防犯性が高いシリンダーが使われているのが特徴で、シリンダーがハンドル部分に埋め込まれているので交換の際にはハンドル部分を取り外す作業が必要です。
また2枚目の写真のようにシリンダーが独立しているものはハンドルを外す必要はなく、通常のシリンダー錠と同じ方法で交換が可能です。

プッシュプル錠の交換方法はこちら → プッシュプル錠を交換する

4、サムラッチ錠(アンティーク錠) 難易度 

4、サムラッチ錠(アンティーク錠
難易度 

こちらは洋風の戸建て住宅で使われている事が多いサムラッチ錠(アンティーク錠)です。
親指(Thumb サム)でレバーを押すことにより開け閉めする錠前です。
こちらもプッシュプル錠と同じく交換の際にはハンドル部分を取り外す必要があるので少し難易度が上がります。
2枚目の写真のようにシリンダーが独立しているものはハンドル部分を取り外す必要はありません。
またこのサムラッチ錠は廃番品になっているものも多く、代替え品を取り付けたりする場合があるのでシリンダーの判別が難しい場合は無理せず鍵屋さんに依頼しましょう。

サムラッチ錠の交換方法はこちら →

5、ドアノブ錠(玉座) 難易度 

こちらはドアノブの中心に鍵穴があるタイプのドアノブ錠です。
このタイプはドアノブとカギのシリンダーが一体になっているため、交換の際はドアノブごと交換します。
今付いているものと同じものが手に入れば交換は比較的簡単ですが、違う商品になると取り付け可能かどうかの判断するポイントが多く間違えやすいです。
また取り付け方によっては上手く動かなかったりと少々コツが必要な場面もあるので交換の難易度は上級者向けです。

それから例外として2枚目の写真のようなドアノブで GOALの5350 や SHOWAの516 といった製品がありますが、これらはドアノブ錠ではなく室内側に箱錠が付いている面付箱錠となります。

ドアノブ錠の交換方法はこちら →

6、引戸錠(召し合わせ錠) 難易度 

6、引戸錠(召し合わせ錠)
難易度 

横にスライドして開閉する引戸タイプの扉に付いている錠前を引戸錠(または召し合わせ錠)と呼びます。
引戸錠は2枚の扉の真ん中に付いている錠前で、それぞれの扉の端に付いている錠前を戸先錠(とさきじょう)と呼びます。
この引戸錠と戸先錠は共通のカギになっているのでセットで販売されています。
それぞれカギが違っても構わない場合はどちらか一方だけ交換というのもアリですが、防犯性の観点から言えばメインである真ん中の引戸錠を優先して交換することをお勧めします。

しかし引戸錠は錠前の取り付け穴がそれぞれ2枚の扉にあり、互いの穴の位置がズレていたりするとカギがかかりにくく調整が必要なので根気よく時間に余裕を持って取り組めるなら挑戦してみましょう。

引戸タイプの錠前の交換方法はこちら → 

7、電子錠 難易度 

最後は電子錠ですが、電子錠は穴あけなどの取り付け工事が必要なものと工事が不要で現状回復が可能なものがありますが、取り付け可能かどうかの判断も難しく失敗すると元に戻せないリスクもあるので残念ですが記載するだけにいたします。

ただ現在は既存の錠前に簡単に後付けできる2枚目の写真のようなスマートロックがたくさん普及しているので、スマホで開錠したり暗証番号や指紋などでキーレス開錠が目的であればスマートロックを取り付けるのをおすすめします。

以上、大きく分けて7種類のカテゴリでご紹介しましたがもちろん例外もありカテゴリもさらに細かく分かれます。
交換する前に注意事項をよく理解し、自己の責任において行なってください。