鍵シリンダーの分解洗浄とメンテナンス方法:自分でできる!手順と注意点


鍵シリンダーの詰まりや回らないなどの問題は、定期的なメンテナンスで防ぐことができます。
本記事では、鍵シリンダーの洗浄方法と分解手順、メンテナンスの重要性について詳しく解説します。
シリンダーの取り外し方法についてはこちらの記事を参照してください。
カギの修理交換、メンテナンスに!錠前の取り外し方法基本の3パターン

目次

自分でできる!分解洗浄メンテナンス方法解説

鍵詰まりの原因と影響

鍵のシリンダーは、鍵穴に差し込まれた鍵を回転させることで、鍵の施錠と解錠を行う重要な部品です。長期間使用していると、鍵穴内部に埃やゴミ、油汚れなどが蓄積し、鍵の回転がスムーズに行えなくなることがあります。これが、いわゆる「鍵詰まり」と呼ばれる状態です。 鍵詰まりは鍵が差し込みにくくなったり、回りにくくなったりすることで無理に開錠や施錠しようと鍵に負担をかけてしまい、最悪の場合鍵が折れてしまうなどのトラブルにつながります。

分解前の準備

鍵シリンダーを分解洗浄する際に必要な準備と道具についてお伝えします。

必要なもの
・マイナスドライバー
・ペンチ
・パーツクリーナー
・スナップリングプライヤー(なくても可)
・キッチンペーパー

パーツクリーナーを使用するので、屋外が望ましいです。
汚れが飛散する可能性があるので汚れてもいい場所で、あれば手袋をすると手が汚れません。

シリンダー分解洗浄の方法

方法と手順について詳細は上記のわかりやすい動画をご覧ください。
まったく初めての方でも10分〜15分ほどで出来ると思います。

再組立ての際の注意点

再組み立ての際の注意点については、特に小さなパーツの紛失と、組み立て順序について注意してください。
1ミリほどの小さなバネや小ネジなどが飛んでいった際、玄関マットや地面などに落ちてしまうと探す事が非常に困難を極めます。風が吹いて飛んで行くこともありますので部品を外した際は、何かケースのようなものに入れるなりしましょう。

また慣れていないと再度組み立てる際に順番がわからなくなって戻す事ができなくなる恐れもありますので、戻すときに分かりやすいように順番に置くなどして対策しましょう。

注油の必要性

注油の必要性はありません。むしろ注油は避けたほうがよいです。
カギのシリンダー内部においては小さなゴミや埃が不具合の原因となる場合が多いので、
油系の潤滑剤などの使用はゴミや埃が油に付着して堆積していく原因となるので使用しないようにしましょう。
カギ穴に使用する潤滑剤は専用の粉タイプの潤滑剤があるので、そちらを使用するか鉛筆の芯を削ったものをカギに散布し、その上でカギ穴に何度か抜き差しするとカギがスムーズに回りやすくなります。

メンテナンスの頻度

メンテナンスの頻度についてはそれほどこまめに行う必要はありません。
カギの交換目安はメーカー公式で約10年と言われていますので、動きが悪くなってきたと感じた時や
何年かおきに一度メンテナンスするくらいの頻度で大丈夫です。

いくらかかる?洗浄費用の目安

分解洗浄の費用については一般的な住宅用シリンダーで約1万円前後です。
弊社では他の作業と併用してご依頼いただいた場合、8,800円にて行っております。