やってみよう!自分でできるカギ交換!〜シリンダー錠編〜

シリンダー錠は最もポピュラーな錠前ですが、種類が一番多いのもこのシリンダー錠です。
まずは取り付け可能なシリンダーを判別していきましょう。
どんなシリンダーが取り付けられるかはドアの内部に埋め込まれた「錠ケース」と呼ばれる駆動部品の種類やドアの厚みによって決まります。

ドア側面から取り出した錠ケース

1、錠ケースの型番を確認する

ユーシン ショウワの SLA
MIWAの FDG

ドアの側面の金属のプレートを確認してみましょう。
メーカー名と型番の刻印が書いてあります。これをまずはメモしてください。
2枚目の写真のように金属のプレートが複数箇所ある場合は交換するシリンダーの付いた金属プレートを見てください。
シリンダーが2つ付いている2ロックタイプの場合はそれぞれの金属プレートを見て刻印をメモしましょう。

2、ドアの厚みを測る

次にドアの厚みを測ります。
ものさしかメジャーなどでドアの板の厚さを測ってください。
この時に写真の黄色い丸の部分のでっぱりを一緒に測らないようにドアの下部にものさしを当て、純粋なドアの厚みを測るようにしてください。

このでっぱりを煙返し(けむりがえし)と呼びます

3、シリンダーを一度取り外して確認する

では次に一度シリンダーを取り外して確認します。
シリンダー錠の取り外し方法については次の動画を参考にしてください。
一般の方にもわかりやすく解説しています。


シリンダーの取り外しが出来たらシリンダーの裏側や側面を写真に撮りましょう。
あとで商品と見比べて間違いないか確認する際に役立ちます。

シリンダーは種類が様々です
サイズが分かればなお良いです

ここでいくつか注意点ですが、シリンダーの種類によってはビスピッチ(ビスとビスの間の間隔)やビス足の長さ、本体の奥行きの長さなどいくつか計測が必要な場合がありますが、写真のようにものさしを当てて後から大体の寸法を把握できるようにしておくと便利です。

また下の写真のようなMIWA製のシリンダーで 鍵穴が縦で「く」の字になったシリンダー があります。
こちらはディスクシリンダーといって旧型のものになりますが、この旧型のディスクシリンダーから現行のタイプに交換する場合は特殊なパーツが必要になりますのでこれに該当する場合は無理せず鍵屋さんに依頼することをおすすめします。

MIWA ディスクシリンダー

それからGOAL社のシリンダーで TXタイプ や ADタイプ などテールピースという部品に数字が刻まれているものがあります。GOALのシリンダーでこういった数字の刻印がある場合はその数字もメモしてください。

GOAL ADタイプ
GOAL TXタイプ

4、取り付け可能なシリンダーを判別する

それでは次に取り付け可能なシリンダーを探します。
メモしておいたメーカーと刻印の型番をインターネットで検索します。
ホームセンターでシリンダーを購入予定の場合でも一度検索して該当のシリンダーを把握しておくと便利です。

GoogleやYahooなどでインターネット検索

MIWA LAMA シリンダー


ショッピングサイトなどで写真付きでシリンダーがいくつか出てくるかと思いますのでまずは同じものを探しましょう。
寸法などが細かく記載されていると思いますのでメモした寸法と適合するか見ていきます。
メモしたドアの厚みは対応扉厚の数字を確認します。
ビスピッチや本体奥行きの長さなど、確認が必要なシリンダーもありますので見落とさないようにチェックします。

対応扉厚 33〜42ミリ(取り付け可能なドアの厚みです)

カラー ST(ステンレス)(シルバー色です)

付属キー本数 3本(標準で付いてくるキーの本数です)

取り付け可能なシリンダーでも防犯性能の高いディンプルキータイプや他メーカーの互換品など、様々なバリエーションが存在します。
バリエーションを変更したい場合は適合するシリンダーかどうかをよく見極めて購入してください。